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2019年05月10日 配信
2026年07月16日 更新

これからのオフィス空間とは?生産性・エンゲージメントを高める職場づくりを解説

これからのオフィス空間とは?生産性・エンゲージメントを高める職場づくりを解説
働き方改革,オフィス環境,業務効率化

働き方の多様化やハイブリッドワークの浸透により、オフィス空間に求められる役割は大きく変化しています。
現在のオフィスは単なる業務の場ではなく、コミュニケーションの活性化や生産性向上、従業員エンゲージメントの向上を支える重要な経営資源の一つです。
本記事では、これからのオフィス空間のあり方や、生産性と創造性を高めるオフィスづくりのポイント、企業にもたらす効果について解説します。

オフィス空間の役割が変化している

働き方改革やテレワークの普及により、働く場所の選択肢は大きく広がりました。その結果、「オフィスは本当に必要なのか」という議論も活発になっています。しかし実際には、多くの企業にとってオフィスは依然として重要な経営資産です。なぜなら、オフィスは単なる作業場所ではなく、従業員同士がつながり、企業文化を育み、新たな価値を生み出す場だからです。また、来訪者や取引先に企業のブランドイメージを伝える「企業の顔」としての役割も担っています。
従来、オフィスには「業務を遂行する場所」としての役割が求められていました。しかし現在は、それに加えて知識やアイデアを創出し、イノベーションを生み出すことが重要視されています。こうした知的価値の源泉となるのは従業員一人ひとりです。
そのため現代のオフィスには、人が集まり、コミュニケーションを通じて創造性を高め、新しいアイデアや価値を生み出せる環境が求められています。これからのオフィスは、「仕事をこなす場所」ではなく、「パフォーマンスと創造性を高める場所」へと進化しているのです。

出社回帰が進む背景

コロナ禍をきっかけにリモートワークは急速に普及しました。しかしその一方で、コミュニケーション不足や組織の一体感の低下、若手社員の育成機会の減少などの課題も顕在化しました。こうした背景から、一部の企業ではイノベーション創出や組織文化の醸成を目的として、オフィスへの出社を促進する動きを強めています。現在のオフィスは、個人が仕事をするためだけの場所ではなく、人と人がつながり、新しい発想や価値を生み出すための「共創の場」として再評価されています。

オフィスは「働く場所」から「価値を生み出す場所」へ

現代のオフィスに求められるのは、社内外の人材が交流し、知見や経験を共有することで企業の競争力向上につながる価値を創出することです。従業員同士の偶発的な出会いや雑談から生まれるアイデアは、オンラインだけでは得られない重要な資産です。オフィスはそうした創造的なコミュニケーションを促進するハブとしての役割を担っています。

生産性の高いオフィス空間に共通する5つの要素

企業の経営者や総務担当者は、従業員の目線でオフィスづくりを進めることが大切です。ここでは、現代のオフィスに必要な5つの要素とオフィスづくりのポイントをご紹介します。

企業理念やビジョンを体感できる空間

ハイブリッドワークが定着した現在、従業員が企業理念やビジョンに触れる機会は以前より減少しています。その結果、組織への帰属意識や目的意識が希薄になるケースも少なくありません。
そのため、オフィスには企業理念を自然と体感できる仕掛けが必要です。例えば、エントランスや共用スペースに企業ロゴやビジョンを掲示し、ブランドカラーを空間デザインに取り入れることで、従業員が日常的に企業の価値観に触れられる環境をつくることができます。

コミュニケーションを促進する空間

企業価値向上において重要な指標の一つが「従業員エンゲージメント」で、従業員が企業理念や目標に共感し、自発的に組織へ貢献しようとする意欲を指します。従業員満足度が「働く環境への評価」であるのに対し、従業員エンゲージメントとは「企業への愛着や貢献意欲」を示す点に違いがあります。
エンゲージメントが高い組織ほど、生産性や業績向上につながる傾向があります。
そのため、オフィスには部署を超えた交流を促進するラウンジやカフェスペース、オープンミーティングエリアなどを設置し、自然なコミュニケーションが生まれる環境づくりが重要です。

集中できるワークスペース

生産性向上には、コミュニケーションだけでなく集中できる環境も欠かせません。特に近年はメンタルヘルス対策への関心が高まっており、ストレスの少ない執務環境づくりが求められています。
集中しやすいオフィス環境のポイントとして、以下が挙げられます。
・十分なパーソナルスペースの確保
・集中ブースや個室スペースの設置
・快適な温度・湿度管理
・空気清浄設備の導入
・リラックスできるインテリアの活用
・休憩スペースとの適切な分離
これらの要素はいずれも重要ですが、特にパーソナルスペースへの配慮は、快適な執務環境を整えるうえで重要です。適切な距離感を保てるレイアウトは、人間関係や周囲の視線によるストレス軽減につながるとされています。また、植物や自然素材を取り入れた空間は、リラックス効果や快適性向上も期待できます。

心身の健康を支える空間

従業員の健康は、生産性や組織力に直結します。
近年注目されているのが、自然を取り入れた「バイオフィリックデザイン」です。植物や自然素材、自然光を活用することで、ストレス軽減や集中力向上、創造性向上への効果が期待されています。
また、リフレッシュルームや休憩スペースを設置することで、オンとオフの切り替えを促し、心身の健康維持をサポートできます。

柔軟な働き方に対応する空間

働き方の多様化に伴い、オフィスには柔軟性が求められています。
一人で集中する作業、チームでの共同作業、オンライン会議など、業務内容によって必要な環境は異なります。そのため、多様な働き方に対応できるレイアウト設計が重要です。ABW(Activity Based Working)の考え方を取り入れ、従業員が業務内容に応じて最適な場所を自由に選べるオフィスづくりが注目されています。

オフィス空間改善が企業にもたらすメリット

オフィス環境を改善することで、従業員がより働きやすくなり、企業全体にさまざまな好影響をもたらします。ここでは、代表的な5つのメリットについて解説します。

生産性向上

適切な照明や温熱環境、集中できるスペースの整備によって、従業員は業務に没頭しやすくなります。働く環境そのものが個人のパフォーマンスを引き上げてくれることが期待できます。

従業員エンゲージメント向上

働きやすい環境を整えることは、企業が従業員を大切にしているというメッセージになります。自分のニーズが反映されたオフィスで働くことで、従業員の会社に対する信頼感や愛着、その結果、貢献意欲の向上につながります。

採用力・定着率向上

魅力的なオフィス空間は、求職者にとって強力なアピールポイントとなります。また、快適な職場環境は離職率の低下にも直結し、優秀な人材の定着を助けます。

イノベーション創出

偶然の出会いや雑談を誘発する仕掛けがあるオフィスでは、異なる部署の知見が混ざり合い、新しいアイデアが生まれやすくなります。物理的な距離を縮めることがイノベーションの火種となります。

ブランド価値向上

オフィスは「企業のアイデンティティ」を体現する場でもあります。デザインを通じてブランドの世界観を表現することで、来客やパートナー企業からの信頼獲得にも貢献します。

失敗しないオフィスづくりの具体的な実践ステップ

オフィスづくりを成功させるためには、デザインや設備の刷新だけでなく、経営課題や従業員ニーズを踏まえた計画的な取り組みが重要です。ここでは、オフィス改革を進める際に押さえておきたい実践ステップをご紹介します。

1. 経営戦略に基づき「オフィス改革」の目的を明確にする

単なる模様替えに終わらせないためには、経営課題の解決という視点が不可欠です。コミュニケーション活性化、採用力向上、生産性向上など、経営課題と連動した目的設定が重要です。

2. 従業員のワークスタイル分析と現状課題を抽出する

アンケートや行動ログを用いて、従業員がどのようにオフィスを使っているかを可視化します。現場のリアルな不満やニーズを吸い上げることが成功の鍵です。

3. 柔軟な働き方を支えるITインフラと運用ルールを整備する

ハード面(空間)だけでなく、どこでも仕事ができるIT環境と、座席予約などの運用ルールを同時に整えることで、新しい空間がより効果的に活用しやすくなります。

オフィス改革で直面しやすい課題とスムーズな運用のコツ

フリーアドレス導入による「チームの一体感」の低下を防ぐには

フリーアドレスを導入すると、自由度が高まる一方で、従業員同士の接点が減少しチームコミュニケーションに課題が生じる場合があります。その対策として、部署単位でエリアを設ける「グループアドレス」の導入が有効です。

成果が見えにくい?自律的な働き方を支えるマネジメントの再設計

働き方が柔軟になるほど、勤務時間ではなく成果やプロセスを重視した評価制度への見直しが求められます。

【事例紹介】働き方の多様化に応えるオフィス環境改善の実例

ここでは、実際にオフィス環境改善に取り組み、ウェルビーイング向上や働きやすさの実現につながった企業事例をご紹介します。

明和工業株式会社

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ウェルビーイングを高めるオフィスづくりのポイント

ストレスを軽減する空間設計

光・音・空気・動線などを総合的に設計することで、従業員が快適に働ける環境に近づきます。

自然を取り入れたバイオフィリックデザイン

植物や自然の要素を室内に取り入れる「バイオフィリックデザイン」は、脳の疲労感の軽減や創造性向上への効果が期待されるアプローチとして注目されています。

リフレッシュスペースの設置

オンとオフの切り替えを促すリフレッシュスペースは、孤独感の解消や予期せぬ交流の場となり、心の健康をサポートします。

心理的安全性を高める環境づくり

自由に意見を言いやすい環境づくりが、率直な意見交換を促し、イノベーション創出や強い組織づくりの基盤となります。

オフィス空間改革は人的資本経営の第一歩

オフィスは、従業員が日々の業務を行う場所であると同時に、企業文化や価値観を体感する場でもあります。人的資本経営の観点からも、従業員体験(EX)や企業価値に与える影響が注目されています。

オフィスが従業員体験(EX)に与える影響

オフィスは、従業員が企業文化や価値観を体感する最も重要な接点です。快適な環境は「従業員体験(EX)」の向上に寄与し、人的資本の価値を最大化します。

オフィス投資が企業価値向上につながる理由

これからの時代、オフィスへの投資は単なるコストではありません。人材確保、エンゲージメント向上、生産性向上、そして企業価値向上などを目指すうえでの重要な経営投資の一つです。

COMORE BIZによるウェルビーイング向上に寄与するオフィスづくり

パソナ日本総務部では、バイオフィリックデザインサービス「COMORE BIZ(コモレビズ)」を提供しています。コモレビズは、エビデンスに基づいた空間設計・デザインにより、ウェルビーイングと生産性の両立に貢献するワークプレイス構築をご提案しています。
働き方が多様化する今だからこそ、オフィスを「価値を生み出す場」として再定義することが重要です。従業員が集い、つながり、成長できるオフィスづくりは、これからの企業競争力の強化を支える重要な要素の一つと言えるでしょう。

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