CASE 導入事例

vol.25 
株式会社長沢電機/新社屋

vol.25 株式会社長沢電機/新社屋

電気設備、空調設備工事において年間2,000件を超える実績を誇る株式会社長沢電機は、創業50余年の歴史をもつ老舗企業です。
本社移転にあたり、COMORE BIZ(コモレビズ)のトータルプロデュースでWell-being(ウェルビーイング)なバイオフィリックデザインの新社屋が完成。次の50年に向けたステップとしてコモレビズを採用したという背景や社員の反応を、代表取締役の長澤大氏、取締役第二事業部部長飯田浩昌氏、取締役総務部部長の鈴木紫氏にお伺いしました。

 

貴社の事業概要について教えてください。

長澤氏 静岡県を拠点に住宅や店舗、工場、官公庁等の電気設備、空調設備について企画から設計、施工、メンテナンスまでトータルプロデュースしています。
長年にわたり大小さまざまな数多くのプロジェクトに携わっている経験を生かして、省エネルギー、防犯、マルチメディアなどのご提案を行い、「感動」のある快適な住環境をお届けしております。経営理念のひとつに、「50年先も活動し続ける会社」を掲げていて、次の時代に向けて常に新しいことに挑戦していこうという文化が根付いています。

コモレビズを導入した背景を教えてください。

長澤氏 当社は建設業ではめずらしく、完全週休二日制+ノー残業デーをいち早く導入し、年間休日も125日+αと社員の働きやすさを重視してきました。近年は採用活動が順調に推移し、社員数が増えていることから社屋が手狭になり、本社移転の計画が持ち上がりました。

飯田氏 社長に新社屋のプロジェクト担当を任命され、土地を見に行った時の第一印象は「森の中」でした。「どうせだったら、事務所の中も森みたいにすれば面白いな」と思ったところが、始まりだったと思います。
また、人の新陳代謝や社会環境の変化を鑑みたとき、「緑がありアドレスフリーで仕事ができる環境でなければ、これから先は会社として選ばれないのではないか」という気持ちもありました。業務上、照明設計に携わることもあるので雑学レベルで「バイオフィリックデザイン」という言葉は知っていたのですが、改めていろいろと調べていくうちにコモレビズのサイトを見つけました。
こういった設計を取り入れる上で、問題になってくるのは社内で賛同を得られるかどうか。その点においてコモレビズはエビデンスについてしっかり記述があったので、説得材料になるはずだと社長に提案しました。

鈴木氏 移転の話が出た年、若手社員のフォローアップ研修の中で理想の社屋について聞いてみようということになり、たくさんのアイデアが集まりました。
社員の意見を汲みながら経営陣で話し合いを重ねるなか、飯田からコモレビズの話があり、自然を身近に感じる職場づくりこそが社員が健康的に働ける環境づくりにつながると知りました。これは新社屋にぜひとも取り入れるべきだと全員一致で決まり、「ザ・パークレックス天王洲[the DOCK]」を見に行ってみようということになりました。

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長澤 大 氏
株式会社長沢電機
代表取締役

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コモレビズを採用した決め手は?

長澤氏 「ザ・パークレックス天王洲[the DOCK]」を実際に見学して、テントや仮眠ができる芝生スペースなどがあり、こんなところで仕事ができるのかとびっくりしました。その時に飯田から、「社長は寝転がって仕事をしている人を許容できますか?」と聞かれたんです。人には、その人それぞれにいろいろな個性があります。働き方も多様化するなかで、それらをどこまで受け入れられるのか、経営者としての姿勢とコモレビズ導入の覚悟を問われていると感じ、「仕事ができているならどんなスタイルでもかまわない」と答えました。

鈴木氏 私は見学しながら、鳥の鳴き声が聞こえてきたときの衝撃を忘れられません。当社は有線で社内に音楽を流していて、移転しても何かしらの音は取り入れたいと思っていました。水盤デスクのさらさらと水が流れる音なども耳にして、誰もが落ち着いて仕事ができる環境というのはこういうことかもしれないと強く感じました。
新社屋には、四季や朝昼夜に合わせて自然音が変わるように設計されたハイレゾの音響設備(テクニクスサウンドシステム)を導入しています。

むき出しの天井も取り入れたもののひとつです。当社のメイン業務の電気設備工事は施工上見えない部分の仕事なので、それが見えていれば実際のしくみを理解してもらいながらベテラン社員が若手社員に教育ができます。何をやっている会社かということを社内外にアピールすることができ、見ためもおしゃれで一石三鳥くらいのメリットがあると思っています。

飯田氏 実際にコモレビズの空間を体感して、「こんなところで社員と働きたいな」「社員にも味あわせてあげたいな」と感じました。同行した社長と鈴木も同感だったと思います。
今回の移転は、これから入社する方も含め、社員にとって一番効果のある空間にしたいという想いがあったので、エビデンスに基づいて設計されているというコモレビズの強みは採用するうえで重要でした。報告した役員たちも好反応で、あとは金額勝負だけだと思えた日が、私の中で採用の決め手になった日でしたね。

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鈴木 紫 氏
株式会社長沢電機
取締役 総務部 部長

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導入にあたりこだわった点を教えてください。

長澤氏 「ザ・パークレックス天王洲[the DOCK]」で見た水盤デスクは、ぜひ取り入れたいとお願いし、地域の特色を生かして、静岡の湧き水をイメージしたオリジナル水盤デスクを製作していただきました。実際の水音も心地よく大変満足しています。フリースペースを基本としながら、一人で集中できる個人ブースを取り入れたこともよかったです。
建設業では繁忙期があり、時間に追われて作業しているときに周りの人から声をかけられるとストレスになるものですが、個人ブースがあればそこに行った人には話しかけにくい。仕事にメリハリが付けられる事務所になったと思います。

会社の顔となるエントランスにはLED発光の社名ロゴサインと壁面緑化を設置し、コモレビズのトータルプロデュースで、自分たちだけの発想では思いもよらなかった新社屋が完成しました。こだわりというよりも、助けていただいた部分が大きかったですね。

鈴木氏 総務部など限られた部署についてはフリースペースではなく、ひとつのブースにしてもらいました。執務席はすべて、コモレビズのエビデンスに基づいた緑視率で設計してもらっています。以前よりも使いやすい作業空間にしたいということで、ブーメラン型のデスクを採用し、なおかつ緑に関しても目に入ったときにやわらかいものにしたいと伝えました。植物も独自のデータベースからストレス軽減効果がある樹種を選定してもらったり、そういう細かな部分も汲んでいただいた素敵な空間になって、仕事をするのが楽しみです。

飯田氏 こだわった点は「やりすぎず、足らなすぎず」のバランスでしょうか。せっかくやったのにこんなものかと思われたくなかった一方、やりすぎてコストが現実的でなくなったり、後々のメンテナンスが大変になるのは避けたかったんです。
具体的なアイテムでいうと、水盤デスクとテクニクススピーカーを内蔵したプランターですね。私たちの働く場所のシンボルを作りたかったので、オリジナルのものを作っていただきました。
苦労した点はコストです。いいものを作るにはやはりその分の費用がかかります。わかってはいても苦労しました。

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社員の反応はいかがですか?

長澤氏 一番こだわった水盤デスクに関しては、完成前に社員何人かに見てもらったとき「僕はここがいい、あそこがいい」と取り合いなるほどでした(笑)。気に入ってくれているという意味だけでなく、一人ひとりが原価と利益にシビアに仕事に向き合う企業文化もあるので、「これじゃあ頑張らざるを得ないですね」と改めて気を引き締めてくれる社員が多いです。

コモレビズの導入は、会社として次の50年に向けたステップのひとつであり、将来に対する投資だと考えています。今いる社員たちにこの環境で働きたいと思ってもらえる場所になってほしいし、5年後10年後を見据えて次なる社員を呼び込める場所にもしたい。早くもそういう意味で、いい投資になったと感じています。

鈴木氏 カフェスペースも、社員から「おお~」と歓声が上がりました。総務部としては、正直、社屋にここまでかけていいのだろうかという悩みもありました。でも、社員たちには常日頃もっと上を目指してほしいと望んでいるなか、経営陣である私たちが中途半端に終わらせてしまったら新しいことをやる意味がない。そう思い、経営陣一堂ブレない覚悟をもってやり通しました。

飯田氏 私はすごくかっこいいと思っています!コモレビズの担当チームが私のわがままを受け止めてくれて、社員にとって働きやすい、落ち着く環境ができたと思いますし、これからエビデンス通りの効果が出ることを信じています。郊外の中小企業がコモレビズを導入していいのか不安でしたが、見合う企業になれるよう一同で取り組んでいきます。

コモレビズに対する期待や要望があれば教えてください。

鈴木氏 何度も打ち合わせを重ね長い期間をかけて完成した社屋なので、今後もフォローしていただき、使い方に関しても気軽にアドバイスがもらえる関係性でお付き合いいただけたらと願っています。什器やその他の技術は常に進化していくものだと思うので、新しい情報があれば共有もしていただきたいです。

長澤氏 今は遠方同士でも仕事ができる環境です。ただ、オンラインでミーティングをしていてもお互いの意思がうまく伝わりにくいことがあります。そういう状況でもうまくコミュニケーションができるようなツールや環境があれば、働き方はもっと変わるはずです。
コモレビズの開発力と今後の可能性という面で、今ある技術以外の未知なる部分にも大いに期待しています。もし今コモレビズの導入を考えている企業があるなら、変わる覚悟を持って、ぜひチャレンジしてみてもらいたいと思います。

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※本事例に記載の情報は初掲載時(2023年12月)のものです。

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名 称:株式会社長沢電機
住所:静岡県伊豆の国市花坂305-5
ホームページ:
https://e-appliance.co.jp/


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