パナソニック コネクト株式会社

総務研修の導入事例
【パナソニック コネクト株式会社】

総務研修の導入事例

専門性向上と業務のやり方・様式の統一を目指し、『総務研修』の総務基礎コースを導入。
学んだ内容を言語化する「アクティブラーニング」と、「学びの定着」を目指す独自の取り組みが、 総務に必要な考え方の共通言語化を実現。

製造業
パナソニック コネクト株式会社
名称
パナソニック コネクト株式会社
導入先住所
〒104-0061
東京都中央区銀座8丁目21番1号 住友不動産汐留浜離宮ビル
ホームページ
https://connect.panasonic.com/

総務研修

総務研修

企業を取り巻く環境の変化に伴い、事業運営の根幹を支える総務部門のあり方・役割も大きく変化しています。
現在の総務には、大きく2つの役割が必要とされています。
・社内環境を整備するなど、従来からの「管理総務」を着実に実行
・将来あるべき企業像実現のための新たな取組みを、“現場を知る総務の視点”から経営層に提言する「戦略総務」の動き
総務研修は、未来に向け会社全体を変革し、成長を促す存在である「戦略総務」の原理原則となる考え方を学ぶ研修です。

詳しくはこちら

今回、『総務研修』を採用いただいているパナソニック コネクト株式会社 人事総務本部 総務部 シニアマネージャー 今井克博氏に、研修導入の背景や導入によって得られたメリットをお聞きしました。

『総務研修』受講に至った背景

パナソニックコネクト株式会社人事総務本部 総務部シニアマネージャー今井 克博 氏

今井 克博 氏
人事総務本部 総務部
シニアマネージャー

パナソニックグループの組織再編(ホールディングス化)により当社はパナソニック コネクト株式会社として一事業会社となりました。これにより当社総務部も、当社自身で自主的に総務を機能させていく必要が生じました。

当社では全国各拠点に総務担当者が勤務していますが、これまでは過去別々の会社だったという経緯から、各拠点が部分最適の考え方でそれぞれの業務のやり方をしており、全体として統一されていませんでした。これからは一事業会社の総務部として、全体最適の考えで運営していく必要があり、そのためには業務のやり方や様式の統一が大きな課題でした。
また、パナソニック コネクトでは2023年度から「ジョブ型」へ移行することとなっており、総務もプロフェッショナルになっていかなければならなくなっています。

こういった課題を解決するための研修を模索していたところ、当部門への支援を依頼しているコンサルタントより『総務研修』の紹介がありました。その他、さまざまな総務改革の取組とともに総務研修を受講するに至りました。

今回、全国の各拠点から65名のメンバーが受講しました。研修受講にあたりメンバーに対し、総務部の社内の位置づけはどうあるべきか、というアンケートを取ったところ「かけがえのない、なくてはならない存在」「頼れるプロフェッショナル集団」という回答が多くありました。自分たちが変わりたい、というモチベーションが高かったところに研修を受講でき、メンバーの意識がさらに高まったと思います。

また当初、『総務研修』と聞いて具体的な業務のテクニックを学ぶのかとイメージしていましたが、内容はそうではなく総務に必要なマインドセットの研修でした。しかし、専門性の向上や業務のやり方・様式を統一するためには、まずはマインドの統一が欠かせず、結果として当社の総務部の課題にとてもフィットした研修となりました。

『総務研修』を受講しての感想

パナソニックコネクト株式会社人事総本部総務部シニアマネージャー今井 克博 氏

『総務研修』は総務に必要な考え方「FMクレド15か条(※)」の基本を学ぶ研修です。
 ※FMクレド15か条……戦略総務の発案者である、クレイグ・カックス氏の国内外におけるさまざまな総務部門での経験を基に、
総務業務に取り組むための原理原則となる考え方をまとめたもの。


研修というと多くの場合、講師から受講生へのインプット形式ではないかと思います。受講したその時はよく覚えていますが、そのうち忘れてしまうことが多いのではないでしょうか。
ところがこの研修はアクティブラーニング形式になっていて、学んだ内容を自分自身で考え、自分自身の言葉で表現することにより、より深い定着がなされたのではないかと感じます。また他のメンバーの意見を聞くことで新たな気づきを得るとともに、他拠点のことを知るとてもよい機会になったと思います。

また、総務部門のメンバーは自分から意見を言うことがあまり得意ではないことも多く、ディスカッションも最初は遠慮がちでしたが、研修が進むにつれてメンバーの積極性が増し、意見が多く出るようになりました。
私たちの目指す総務は言われたことを受け身でやるのではなく、現場での気づきを、自ら考え、提案、改善していくというものですので、このアクティブラーニングの形式はとても有意義だったと感じます。

研修での学びを継続するために取り組まれていることはありますか

「クレドタイム」「クレドカード」
研修で学んだ内容について継続的に触れることにより、より深い定着や実践につながっていくと思います。このことから、当社総務部では会議の最初にメンバーがクレドについて語る「クレドタイム」を設け、ことあるごとにクレドについて考える機会を設けています。
経験から得た話が多く、いろいろな人の考え方を聞く良い機会にもなっています。
また、総務メンバーそれぞれがクレドを書いた「クレドカード」を携帯し、学んだクレドをいつでも見返して思い返せるようにしています。

「クレド川柳」
逆に少しフランクな取組みも必要であると考え、クレドに関わる川柳をメンバーに募り、コンテストを行いました。川柳を作るためにはクレドについて自分自身でしっかり理解した上で、川柳の特徴を踏まえた表現をすることが必要となります。最初はあまり応募がないと思っていたところ、最終的には100を超える応募があり、大変驚くとともにクレドの理解・定着が進んでいることを実感できました。

このような定着の取り組みを継続した結果、アンケートでは75%の人がクレドを意識し、言葉で発し、行動することによって、仕事のレベルが上がってきていると感じています。

クレドカード

クレド川柳 入賞14選

『総務研修』を受講したことでどんな成果がありましたか

一番の成果としては、クレドを通した総務に必要な考え方が受講メンバーの間で共通言語化されたことだと思います。共通言語化がなされると、一言で他のメンバーにその主旨や考え方が伝わり、メンバー間の意識がさらに統一されていくように思います。なお、『総務研修』は4名程度集まれば受講できるため、新任者の受講も推進しています。現在3期生が学んでおり、共通言語化を進めています。

また、拠点間のコミュニケーションが活性化されたことも大きな成果だと思います。研修を進めるにあたっては拠点や世代、担当分野をバラバラにして4人のチームを編成し、普段関わらないメンバーとのコミュニケーションの活性化に努めました。今では、日々の業務においても拠点をまたいで相談するような状況が生まれています。

総務部の専門性向上という点においては、すべての拠点に総務の専門家を配置するのは実際には困難だと言えます。そこで、うまく横串を刺して全社でそのノウハウを活用していく必要があると考えており、今後、総務部の専門性を高めるという点で、この研修で培われた円滑な拠点間コミュニケーションがきっと生きてくると思っています。

※本事例に記載の情報は初掲載時(2024年4月)のものです。

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