パナソニック環境エンジニアリング株式会社
経費処理BPOサービスの導入事例
【パナソニック環境エンジニアリング株式会社】

経理部門の業務負荷を軽減し、コア業務に集中するためにBPOを導入。短期間での立ち上げを実現し、業務品質向上と現場の負担軽減を達成した事例をご紹介。

- 名称
- パナソニック環境エンジニアリング株式会社
- 導入先住所
- 〒564-0062
大阪府吹田市垂水町3丁目28番33号
総務BPO(アウトソーシング)サービス

企業を取り巻く環境が大きく変化する中、「働く場を創造する総務」への期待が高まっています。 総務が改革を進め、さらに戦略的な業務に集中できるよう、パソナ日本総務部の「総務BPOサービス」がご支援いたします。
当社のBPOサービスを導入いただいたパナソニック環境エンジニアリング株式会社、経理部門の責任者様に、導入の背景や得られたメリット、そしてスムーズな運用を実現するための工夫についてお聞きしました。
パナソニック環境エンジニアリング株式会社
経理部 決算・財務管理ユニット 決算・財務管理グループ 前田 直一様
現場の業務負荷を軽減するためにBPO導入を決断
貴社の事業内容を教えてください。
【前田様】
当社はパナソニックグループの中では少し異色の、エンジニアリング事業を柱としています。具体的には、プラント設備や空調設備などに関連する建設工事をはじめ、設計や施工、さらには完成後のメンテナンスに至るまで一貫して総合的にサポートしています。
なぜ経費処理業務へのBPO導入を決められたのですか?
【前田様】
当社は建設業という特性上、さまざまな現場拠点で発生するニーズの早期解決のために、その拠点に密着した業務運営を行っています。経理処理についても同様で、それぞれの拠点に経理メンバーを配置していますが、日常業務に追われて本来注力すべき業務に十分な時間を割くことが難しい状況でした。
この状況に対処するため、「まず本社に経理業務を集約した後に、BPO(外部委託)やセンター化を進める」という構想の元、業務集約に着手しました。しかし、拠点によっては業務マニュアルの不備や担当者変更に伴う引き継ぎの課題などがあり、かえって現場の負担が増えてしまいました。こうした背景から、「まずはBPO化する」という方針転換を行ったのです。
まず、どのBPO会社に依頼すべきか早急に検討を進めましたが、建設業に特化した独自の経理システムを使用していることがネックになりました。また会社方針で「超短期間」の立ち上げと、すでに完了していたペーパーレスによる効率化・固定費抑制効果を最大化するため「オフサイト※BPO」を求められていたことから、なかなか希望に合うパートナーを見つけることができませんでした。
※オフサイト:自社拠点内ではなく、BPO事業者の拠点で遠隔業務を行う運営体制
そのような中でパソナ日本総務部とのご縁があり、商談を重ねる中で「ここなら短期間でも確実に対応していただける」と確信し、お願いすることに決めたのです。
スムーズなBPO立ち上げを支えたチームの奮闘
BPO立ち上げにあたって、まずは何に着手されましたか?
左:株式会社パソナ日本総務部 西日本BPO営業部BPO運営チーム
担当マネージャー 岡﨑 修二(現営業担当)
【前田様】
業務マニュアルとチェックリストの整備です。つい日々の業務に追われてしまい、なかなか整備まで追い付いていませんでした。しかし、スムーズなBPO立ち上げを進める上で欠かせませんから、急ピッチで取り組みました。当社のメンバーが一丸となり対応してくれたおかげで、会社として正式に引き継ぎ可能なレベルに整えることができたと思っています。
続いて、イレギュラーなケースへの対応フローにも取り組みました。想定外のケースが発生するたびに「これはどうしたらよいか?」という確認工数が多く発生するのが予想され、これらをできる限り減らすためにも、初期段階での徹底した整備が不可欠でした。とても大変で苦労はしましたが、導入当初にしっかりとやっておいて良かったと感じています。
【パソナ日本総務部 岡﨑】
実際に業務を進めてみると、マニュアルをまとめるのに相当なご苦労があったのだろうと感じます。しかし整備くださったおかげで、立ち上げ当初からスムーズに業務を行うことができました。また、マニュアル作成だけでなく、事前研修などにも多くの時間を割いていただきました。本当に感謝しています。
「ワンチーム」がBPO成功の鍵
BPO運用にあたって意識されたことを教えてください。
【前田様】
当時は人事部門以外でBPOを導入した経験がなく、さらに短期間での立ち上げでもあり、未知の状況に不安を感じる場面があったのは事実です。それでも、「やってみなければわからない」という前向きな姿勢を持ち続けることと共に、業務に関係するメンバー全員の士気向上を大切にしていました。
当社メンバーに対しては、BPO化することのメリットを強調しつつ、うまく運用できる未来をイメージして取り組もう、という気持ちを伝え共有することを心掛けました。BPOを導入すれば必ず将来が楽になるよ、という点を強調してきたつもりです。
また当社とパソナ日本総務部のお互いが、対等な立場の協力体制を構築することを意識しました。社外パートナーでありながら、社内メンバーと同様に一つのチームとして活動できる関係性を築くこと。また同じ目標を共有し、互いに協力し合える雰囲気を作ることが何より大切だと思ったからです。これは最優先事項として、今も常に意識しています。
【パソナ日本総務部 岡﨑】
いつも対等に、同じ目線で接していただいていると感じています。「一緒に進めていこう」「一緒に作り上げていこう」という姿勢が伝わってきて、非常に心強いです。そのおかげで、業務も自然とスムーズに回り、うまくBPOが進んでいると実感しています。
【前田様】
長期継続的な業務としてBPO導入をスタートさせたのは、私たち経理部が社内で初めての事例となりました。その成果が評価され、社内表彰も受けました。業務の安定稼働を実現できたのはパソナ日本総務部の皆さんのサポートのおかげだと思っています。
全ては利用者の利便性向上のために
今後取り組んでみたいことを教えてください。
【前田様】
現在、社内から各現場拠点の経理に「誰に聞けばいいのか」「どうやればいいのか」といった問い合わせが多く寄せられています。これに対応するため、窓口の一本化や迅速な対応体制を整えることが重要だと感じています。すでにパソナ日本総務部に少しサポートいただいていますが、この対応範囲拡大と対応力強化を目指したいです。
これが実現できれば現場の負担はさらに軽減され、利用者の利便性も向上するはずです。同時に、私たちの業務の効率化にもつながり、より付加価値の高い業務に集中できると期待しています。
将来的には、「そもそも担当部門がどこなのかわからない」などの問い合わせにも対応できるように、部門の垣根を超えたヘルプデスクの完全一本化まで実現できたら、と考えています。
私たちが付加価値の高い業務に集中できる、という点も大事ですが、最終的には利用者である社員の業務効率化や負担の軽減を実現することが一番大事であるからです。
※本事例に記載の情報は、取材当時(2025年10月)のものです。



