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2025年08月01日 配信
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翻訳が行われる契約書の種類・依頼する際のチェックポイントをご紹介

翻訳が行われる契約書の種類・依頼する際のチェックポイントをご紹介
通訳・翻訳,マーケティング

契約書は法的効力を持つ重要な文書であり、翻訳には高度な専門知識と正確性が必要です。ビジネスのグローバル化に伴い、多言語での契約書対応が求められる場面も増えています。

そこで今回は、翻訳が必要とされる契約書の種類や自社で対応する際の注意点、翻訳を外部に委託する場合のチェックポイントについてご紹介します。

翻訳が行われる契約書の種類

契約書の翻訳が必要とされる場面は、業種や取引内容によってさまざまです。特に国際的なビジネスや法的なやり取りでは、正確で信頼性の高い翻訳が求められます。
ここでは、翻訳のニーズが高い代表的な契約書の種類をご紹介します。

雇用契約書

雇用契約書は、企業と従業員との間で雇用条件を明確にするために取り交わされる重要な書類です。特に外資系企業や外国人労働者を雇用する場合、労働条件や給与、勤務時間、解雇に関する規定などを多言語で正確に伝える必要があります。翻訳ミスがあると、労使間のトラブルや法的リスクにつながる恐れがあるため、専門知識を持つ翻訳者による対応が不可欠です。労働法の違いや用語の誤解を避けるためにも、正確かつ明確な翻訳が求められます。

秘密保持契約書

秘密保持契約書は、業務上知り得た機密情報の漏えいを防ぐために締結される契約書です。共同開発や商談、業務委託など、機密情報のやり取りが発生する場面で多く用いられます。国際取引においては、契約当事者が異なる言語を使用することが一般的であり、正確な翻訳が欠かせません。契約内容の曖昧さや誤訳が原因で、情報漏えいや損害賠償問題に発展するリスクもあるため、専門用語や法的表現に精通した翻訳が求められます。

業務委託契約書

業務委託契約書は、特定の業務を第三者に委託する際に取り交わされる契約書です。IT開発、コンサルティング、デザイン業務など、幅広い分野で使用されており、委託内容、報酬、納期、責任範囲などの取り決めが明記されます。国際的な取引では、契約書を相手国の言語に正確に翻訳することが重要です。曖昧な表現や誤訳がトラブルや契約不履行の原因になる可能性があるため、法務知識を持つ専門の翻訳者による対応が求められます。

リース契約書

リース契約書は、機械設備や車両、不動産などの資産を一定期間貸し出す際に取り交わされる契約書です。契約には、リース期間、使用条件、料金、修繕義務、返却時の状態など、細かな取り決めが含まれます。国際的な取引や外国企業との契約では、当事者双方が内容を正確に理解するために、正確な翻訳が不可欠です。特に、法的義務や費用負担に関する誤訳があるとトラブルの原因となるため、不動産や商法などの専門的な知識を持つ翻訳者による対応が重要です。

ライセンス契約

ライセンス契約は、知的財産権を第三者に使用させる際に締結される契約書で、特許・商標・著作権・ソフトウェアなどが対象となります。契約には、使用範囲、期間、地域、ロイヤリティの支払い方法、権利の帰属などが詳細に定められます。国際的なライセンス契約では、言語や法制度の違いによる誤解を防ぐため、正確かつ明確な翻訳が不可欠です。不適切な翻訳は権利侵害や訴訟リスクを招く恐れがあるため、専門的な法務知識を備えた翻訳者による対応が求められます。

国際物品売買契約書

国際物品売買契約書は、国境を越えた商品の売買において締結される契約書で、売買条件や支払方法、納期、輸送手段、所有権の移転時期などが明記されます。異なる法制度や商習慣が関わるため、契約内容の正確な把握が不可欠です。翻訳においては、専門用語や貿易に関する知識が求められ、誤訳や解釈のズレが取引の遅延や損害につながる可能性もあります。円滑な国際取引を実現するためには、信頼性の高い翻訳が欠かせません。

著作権譲渡契約書

著作権譲渡契約書は、著作物の権利を第三者に移転する際に締結される契約書です。文章、イラスト、写真、ソフトウェアなど、さまざまな著作物が対象となり、譲渡の範囲や対象、対価、譲渡後の権利の扱いなどが詳細に定められます。特に国際間での契約では、各国の著作権法の違いを考慮したうえで、誤解のないよう正確な翻訳が求められます。曖昧な表現や誤訳は、権利トラブルや訴訟の原因となるため、法律や知的財産に精通した翻訳者による対応が不可欠です。

自社で契約書を翻訳する場合の注意点

翻訳が行われる契約書の種類・依頼する際のチェックポイントをご紹介

契約書を社内で翻訳する場合、コストやスピードの面でメリットがある一方、内容の正確性や法的リスクには十分な注意が必要です。翻訳の質によっては、契約の解釈にズレが生じ、思わぬトラブルを招くこともあります。
ここでは、自社で契約書を翻訳する際に特に注意すべきポイントをご紹介します。

機械翻訳の使用には注意が必要

契約書の翻訳に機械翻訳を利用することは、スピードや手軽さの面で非常に便利です。ただし、契約書には法的な表現や専門用語が多く含まれており、機械翻訳では文脈やニュアンスを正確に反映できない場合があります。特に重要な契約書については、機械翻訳だけに頼らず、人の目による確認や専門的な翻訳を併用することで、誤訳によるリスクを避けることができます。

直訳しない

契約書を翻訳する際に直訳をしてしまうと、文法的には正しくても意味が通じない、不自然な文章になることがあります。特に法的な表現や専門用語は、原文の趣旨を正確に保ちつつ、翻訳先の言語でも法的に通用する表現へと置き換えるバランス感覚が重要です。単なる言葉の変換ではなく、法的文脈や背景を理解したうえで、慎重に判断しながら翻訳を行う必要があります。

契約書の翻訳を外部に依頼する際のチェックポイント

契約書の内容が専門的なほか、多言語対応が必要な場合、社内だけで正確な翻訳を行うのは難しいこともあります。そうした場合には、専門の翻訳会社やプロの翻訳者に外部委託することが有効な選択肢となります。ただし、翻訳の質や対応体制は依頼先によって大きく異なるため、慎重な選定が欠かせません。
ここでは、外部に契約書の翻訳を依頼する際に確認すべき主なポイントをご紹介します。

トライアル翻訳で品質を確認できるか

契約書の翻訳を外部に依頼する際は、いきなり本番の文書を任せるのではなく、まずは短い文書でトライアル翻訳を依頼することをおすすめします。トライアルを通じて、翻訳者が法的文書特有の表現や用語のニュアンスをどの程度理解しているか、また直訳と意訳のバランスを適切に取れているかなどを事前に確認できます。直訳に偏ると不自然な表現になりやすく、逆に意訳しすぎると原文の法的な意味から逸脱する可能性があるため、翻訳者の判断力と専門性は非常に重要です。
トライアル翻訳は、翻訳の品質だけでなく、依頼先との相性や信頼性を見極めるうえでも有効な方法です。

実績が高いか

契約書の翻訳を外部に依頼する際は、翻訳会社や翻訳者の実績を必ず確認しましょう。過去にどのような業界や契約書の翻訳を手がけてきたかは、翻訳の質や信頼性を判断するうえで重要な指標となります。特に法律用語や契約特有の表現に精通しているかどうかは、誤訳によるトラブルを防ぐために欠かせません。

修正も柔軟に対応してくれるか

契約書の翻訳では、納品後に社内での確認や法務チェックを経て修正が必要になることがあります。そのため、翻訳会社や翻訳者が修正対応に柔軟であるかどうかは重要なポイントです。細かな言い回しの調整や、企業独自の表現への対応が可能かどうかを事前に確認しておくと安心です。また、追加費用の有無や修正回数の制限など、対応範囲について明確にしておくことで、トラブルを避けることができるでしょう。

短期間で対応してくれるか

ビジネスの現場では、契約締結までのスケジュールが限られていることが多く、翻訳にかけられる時間が短いケースがあります。そのため、依頼先が短期間で対応できる体制を整えているかどうかは、重要なチェックポイントです。ただし、スピードを優先するあまり品質が犠牲になっては本末転倒です。納期だけでなく、迅速かつ正確な翻訳を提供できるかを事前に確認しましょう。

セキュリティ対策が行われているか

契約書には企業の重要情報や機密事項が含まれているため、翻訳を外部に依頼する際はセキュリティ対策がしっかりと講じられているかを確認することが大切です。情報漏えいを防ぐために、暗号化通信やアクセス制限、秘密保持契約の締結などの対策が取られているかを事前にチェックしましょう。また、クラウドストレージの利用や作業環境についても確認することで、安心して翻訳を任せることができます。

契約書の翻訳はパソナ日本総務部にお任せ

契約書の翻訳を外部に依頼する際は、実務に即した信頼性と安心感が不可欠です。社内で対応が難しい場合には、法務・多言語の専門知識を持つパートナーに任せるのが賢明な選択です。そこでおすすめするのが、豊富な実績と万全の体制を備えたパソナ日本総務部の「法律・契約書翻訳」サービスです。

パソナ日本総務部では、企業法務の経験を活かした正確かつ読みやすい品質を提供しています。対応言語は日本語・英語・中国語(簡体字・繁体字)の4言語で、主要な国際取引にも対応可能です。
また、実績豊富な分野(契約書・NDA・ライセンス契約など)の翻訳経験により、専門用語や法的表現のニュアンスまで丁寧に処理。さらには、必要に応じた修正対応にも柔軟な体制を構築しています。もちろん、機密性の高い文書を安心して任せられる情報セキュリティへの配慮も徹底されています。契約書の翻訳を希望の場合は、ぜひパソナ日本総務部をご利用ください。

まとめ

翻訳が行われる契約書の種類・依頼する際のチェックポイントをご紹介

契約書の翻訳には、正確性・専門性・セキュリティなど多くの要素が求められます。自社対応が難しい場合は、実績や体制の整った翻訳会社を選ぶことが重要です。パソナ日本総務部の契約書翻訳サービスなら、契約書や法律関連文書に精通した専門の翻訳者が対応いたします。大切な契約書の翻訳は、信頼できるプロに依頼しましょう。

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