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2025年08月25日 配信
2025年10月14日 更新

おすすめのマニュアル制作会社15選!依頼するメリット・選ぶ際のポイントも解説

おすすめのマニュアル制作会社15選!依頼するメリット・選ぶ際のポイントも解説
マニュアル

マニュアルは、業務の標準化やサービスの品質向上、ユーザー満足度の向上に欠かせない重要なツールです。しかし、社内でゼロから作成するには多くの時間や専門知識が必要で、担当者の負担も大きくなりがちです。 そこで注目されているのが、マニュアル制作を専門会社に外注するという選択肢です。

今回は、おすすめのマニュアル制作会社と依頼するメリットや費用相場、会社選びのポイントなどをご紹介します。社内の負担を減らし、質の高いマニュアルを効率良く作成したい方は、ぜひご参考にしてください。

目次

【ジャンル別】おすすめのマニュアル制作会社

マニュアル制作を外部委託する際には、各社の得意分野や特徴を理解し、自社の目的や課題に合ったパートナーを選ぶことが重要です。ここでは、強みを持つジャンル別に、おすすめのマニュアル制作会社をご紹介します。

総合力が高く、幅広いジャンルに対応できる企業

マニュアル制作の目的設定や企画構成といった最上流工程から、ライティング、デザイン、多言語翻訳、さらには動画化や納品後の運用支援に至るまで、あらゆるプロセスをワンストップで提供できる企業です。

特定の業界に特化するのではなく、IT、製造、金融、医療など、幅広い分野での制作実績が豊富です。そのため、多様なニーズに柔軟に対応できるだけでなく、他業界で培ったノウハウを活かした提案も期待でき、安定した品質で包括的なサポートを受けられます。

株式会社パソナ日本総務部

パソナ日本総務部では、長年にわたる制作実績と様々な製品カテゴリーの経験を活かし、企画・商品確認・ライティング・翻訳・イラスト・編集・印刷(納品)までをワンストップでサポートする「マニュアル・取扱説明書制作」を提供しています。
業務マニュアルや取扱説明書、サービスマニュアルはもちろん、AR(拡張現実)やVRを活用したマニュアルや、動画・Webマニュアルといった多様な形式に対応しています。
単なる制作以上の「メーカーに寄り添う制作体制」が大きな特徴で、ユーザーにとって直感的に理解しやすく、安全性や多言語対応にも配慮した高品質なマニュアルを制作します。

株式会社ヒューマンサイエンス

株式会社ヒューマンサイエンスは1985年の創業以来、IT業界や製造業を中心に3,000件以上の豊富なマニュアル制作実績を持つ企業です。テクニカルライティング、デザインはもちろん、50以上の言語に対応する多言語翻訳、動画マニュアルやeラーニング教材の制作まで幅広く手がけています。
ユーザーにとっての分かりやすさを追求する姿勢に定評があり、マニュアルの品質評価や改善コンサルティング、内製化支援サービスも提供しています。企画から運用、改善まで、ドキュメントに関する多様なニーズに応える総合力が特徴です。

CDS株式会社

CDS株式会社は製造業を中心に、テクニカルドキュメント全般のソリューションを提供する企業です。製品の取扱説明書やサービスマニュアルの制作を得意とし、企画・設計の段階からコンテンツ作成、イラスト制作、70以上の言語に対応する多言語翻訳、データ管理、改善提案までを一貫してサポートします。
特に、エンジニアリング分野における深い知見を活かし、専門性が高く複雑な技術情報を正確かつ分かりやすく伝えることに強みを持っています。製品のグローバル展開をドキュメントの側面から支援する体制が整っています。

株式会社マイクロメイツ

株式会社マイクロメイツは30年以上にわたり、多種多様なマニュアル制作を手がけてきた実績のある企業です。業務マニュアルやシステム操作マニュアルの制作を主軸に、ヘルプデスクの構築・運用やIT研修といった、マニュアルの活用と定着を支援するサービスも一体的に提供している点が特徴です。
ユーザーのITスキルや業務経験などを考慮し、誰にとっても「分かりやすく、使える」マニュアル作りを追求しています。小規模なプロジェクトから大規模なものまで、業種を問わず幅広く対応できる柔軟性と、企画から運用までをトータルでサポートする対応力が強みです。

IT・ソフトウェア・システム系に強みを持つ企業

頻繁なアップデート、専門用語の多さ、そして初心者から上級者まで多様なスキルレベルのユーザーが存在するなど、IT・ソフトウェア分野のマニュアル制作には特有の難しさがあります。
この分野に強みを持つ企業は、システム開発のプロセスを理解しており、仕様書などの技術文書を正確に読み解く能力に長けています。最新の技術トレンドにも精通しており、複雑なシステム機能や操作方法を、論理的かつ体系的に分かりやすく解説するノウハウを持っています。

株式会社日立ソリューションズ・クリエイト

株式会社日立ソリューションズ・クリエイトは日立グループの一員として、長年にわたり業務システムやソフトウェアのマニュアル制作を手がけてきた実績があります。システム開発に関する深い知見を背景に、仕様書を正確に読み解き、利用者の視点に立った分かりやすいマニュアルを作成することを得意としています。
大規模プロジェクトにおけるドキュメント制作体制の構築や、既存マニュアルの品質を診断・改善するコンサルティングサービスも提供しており、IT分野における信頼性の高いドキュメントソリューションを展開しています。

サイバーテック株式会社

サイバーテック株式会社はITとマニュアル制作、両方のノウハウを持つ企業として、ソフトウェアやクラウドサービスの操作マニュアル制作を得意としています。XML技術を活用した効率的なコンテンツ管理に強みを持ち、自社開発のマニュアル専用CMS「PMX」を用いて、WebマニュアルとPDFのワンソース・マルチユースを実現します。
これにより、制作の効率化とメンテナンス性の向上を両立させることが可能です。IT専業ベンダーならではの技術力で、高品質なマニュアル作成から運用までをサポートします。

株式会社フィンテックス

株式会社フィンテックスは「ユーザー中心設計」の理念に基づき、ITシステムの操作マニュアルや業務マニュアルを制作している企業です。丁寧なヒアリングを通じて企業の課題を抽出し、単なる手順書ではなく、業務の効率化やサービス品質の向上に貢献するマニュアル作りを目指しています。
多様な業界での実績があり、複雑な業務フローやシステム仕様を分かりやすく整理・可視化する構成力に定評があります。マニュアルを通じて業務改善やユーザーの定着支援を実現したい場合に適したパートナーです。

製造業・工業製品(BtoB)に強みを持つ企業

産業機械や精密機器などのマニュアルでは、操作方法だけでなく、安全に関する警告やメンテナンス手順といった情報の正確性が極めて重要になります。
この分野を得意とする企業は、製品の構造や動作原理への深い理解があり、CADデータなどの技術資料から高品質なテクニカルイラストを作成するスキルを持っています。また、国内外の安全規格や法規制に関する知識も有しており、専門性の高い技術情報を正確に、かつ誤解なく伝えることに長けています。

株式会社テクノツリー

株式会社テクノツリーは製造業、特に産業機械や工作機械メーカー向けのマニュアル制作に特化しています。製造現場の知見を持つ技術系スタッフが、作業手順書や取扱説明書、パーツカタログなどを担当するのが大きな特徴です。
文章やイラストに加え、3DCGや動画といったリッチコンテンツを積極的に活用し、複雑な機械の構造や操作手順を直感的に分かりやすく伝えることを得意としています。技術的な正確性と視覚的な分かりやすさを両立させたマニュアル制作に強みがあります。

グレイステクノロジー株式会社

グレイステクノロジー株式会社は38年以上にわたり製造業のマニュアル作成に携わってきた実績を持つ、この分野の専門企業です。マニュアル制作のコンサルティングを強みとしており、制作プロセスの効率化やコスト削減を支援することで、企業の製品開発スピード向上に貢献します。
AIを活用した次世代のマニュアル管理システム「GRACE VISION」を提供するなど、マニュアルのDXを推進している点も特徴です。マニュアルに関する課題を根本から解決したい企業に適しています。

株式会社コネット

株式会社コネットは自動車や建設機械、農業機械といった分野のサービスマニュアルやパーツカタログ制作で高い実績を誇ります。技術的な内容を正確に、かつ整備担当者などのプロユーザーにとって分かりやすく表現するライティング力と、高品質なテクニカルイラストの制作力に定評があります。
長年の経験で培われたノウハウを基に、製品のメンテナンス性や安全性の向上に貢献する、信頼性の高いドキュメントを提供しています。特にアフターサービス領域のマニュアルに強みを持つ企業です。

コンシューマー製品(BtoC)の取扱説明書に強みを持つ企業

家電製品やスマートフォンアプリなど、一般消費者が利用する製品のマニュアルでは、専門用語を徹底的に避け、老若男女誰が読んでも理解しやすい「分かりやすさ」が最優先されます。
この分野に特化した企業は、ユーザーエクスペリエンス(UX)の視点を重視し、イラストや図を多用して視覚的に訴える構成を得意とします。分かりやすい取扱説明書は、顧客満足度の向上だけでなく、コールセンターへの問い合わせ削減にも直結するため、ブランドイメージを支える重要な要素となります。

株式会社モダン

株式会社モダンは創業40年以上の実績を持つ取扱説明書制作の専門企業です。家電製品からPC周辺機器、住宅設備まで、幅広いコンシューマー製品のマニュアルを手がけてきました。企画からデザイン、印刷、デジタル化までワンストップで対応し、長年のノウハウに基づいた「分かりやすさ」を追求した品質の高さが特徴です。

HOTARU株式会社

HOTARU株式会社は製品の取扱説明書制作に豊富な実績を持つ企業です。特に専門性が高く、機能が複雑な製品の情報を、初めて使うユーザーにも的確に伝えることを得意としています。紙媒体だけでなく、Webサイト上で閲覧するオンラインマニュアルやFAQの構築にも対応しており、ユーザーサポートの効率化に貢献します。

動画マニュアルの制作に強みを持つ企業

文章や静止画だけでは伝わりにくい、一連の動作や複雑な作業手順を伝えるには、動画が最も効果的な媒体です。「見て真似る」ことができるため、学習者の理解度と記憶の定着率が飛躍的に向上します。
この分野に強みを持つ企業は、実写撮影、スクリーンキャプチャ、アニメーション、3DCGなど、伝える内容に応じて最適な表現方法を提案できます。企画構成から撮影・編集、ナレーション収録まで、視聴者の学習効果を最大化するためのノウハウを持っています。

株式会社プルークス

株式会社プルークスは2,000社・7,000本以上の豊富な動画制作実績を誇る企業です。動画マニュアルにおいては、実写撮影、アニメーション、CGなど多様な表現方法を駆使し、製品の操作方法や業務手順を視覚的に明確に伝えることを得意としています。戦略立案から制作、配信までを一貫してサポートし、視聴データに基づいた改善提案も行います。

株式会社ヒューマンセントリックス

株式会社ヒューマンセントリックスは動画マニュアルの企画・制作に特化した専門企業です。製品紹介から、社内向けの研修・教育、営業ツールまで、目的に合わせた多様な動画マニュアルを手がけています。実写撮影とCGを組み合わせた表現力に定評があり、複雑な内容でも視覚的にわかりやすいコンテンツ制作に強みを持っています。

株式会社テクノツリー

株式会社テクノツリーは製造業の知見を活かし、作業手順や安全教育といった現場向けの動画マニュアルを得意としています。特に3DCGアニメーションの活用に強みを持ち、実写では撮影が難しい機械内部の構造や動き、危険作業のシミュレーションなどを視覚的に分かりやすく表現できます。製造現場の技能伝承や安全意識向上に貢献します。

マニュアル制作会社に依頼できる業務範囲

マニュアル制作会社には、単に文章を書いてもらうだけでなく、企画から運用に至るまで様々な業務を依頼できます。自社のリソースや課題に合わせて、依頼する範囲を検討しましょう。

企画・コンサルティング

マニュアル作成の根幹をなす、最も重要な工程です。「問い合わせ件数を削減したい」「新人教育の期間を短縮したい」といった目的を達成するために、ターゲット読者のスキルレベルや利用シーンを分析し、最適な構成、フォーマット(紙、PDF、Web、動画など)、表現方法を提案してもらえます。既存マニュアルの課題分析や、用語集・スタイルガイドの作成、効率的な制作・運用体制の構築支援など、上流工程から幅広くサポートを受けることが可能です。

原稿作成(ライティング・編集)

専門知識を持つプロのテクニカルライターが、仕様書や設計資料などの技術文書を読み解いたり、開発者や専門家へヒアリングを行ったりして、専門的で複雑な内容を「正確」かつ「平易」な文章で作成します。読者の誤解を招かないよう、一貫した用語や表現を用いるスキルも求められます。自社で作成した原稿を、より分かりやすくブラッシュアップするリライト(書き直し)や、誤字脱字・表現の揺れなどをチェックする校正・校閲のみを依頼することもできます。

デザイン・DTP

読者が情報を探しやすく、直感で理解できるよう、マニュアル全体のレイアウトや配色、文字のフォントや大きさを設計します。企業のブランドイメージに合わせたデザインはもちろん、図や表、写真を効果的に配置することで、視覚的な分かりやすさを向上させます。最終的に印刷会社に入稿するための、専用ソフトを使った印刷データ(DTPデータ)の作成もこの工程に含まれます。

イラスト・図版・動画制作

文章だけでは伝わりにくい操作手順や製品の内部構造などを、イラスト、図、写真、動画といったビジュアルコンテンツを用いて表現します。製品のCADデータから、部品を分解して見せるようなテクニカルイラストを作成したり、スクリーンショットに説明を加えて操作手順を示したり、CGアニメーションで内部の動きを可視化したりと、専門的なスキルが求められます。動画マニュアルは、特に作業手順の習得に高い効果を発揮します。

多言語翻訳(ローカライズ)

製品やサービスを海外展開する際に不可欠な、マニュアルの翻訳作業です。単に言語を置き換えるだけでなく、各国の文化や法律、慣習、単位(メートル、インチなど)に合わせて表現を最適化する「ローカライズ」が重要になります。これにより、現地のユーザーにとって自然で分かりやすいマニュアルが完成します。翻訳支援ツールを用いて品質と用語の統一性を担保し、効率的に作業を進めるノウハウも持っています。

マニュアル作成を制作会社に依頼する5つのメリット

まずは、マニュアル作成を制作会社に依頼することで得られる5つのメリットをご紹介します。

1.高品質なマニュアルに仕上がる

制作会社にマニュアル作成を依頼する最大のメリットは、プロの手による高品質な仕上がりが期待できる点です。マニュアル制作に特化した専門スタッフが、情報の整理や文章の表現、図版・レイアウトに至るまで、読み手にとって分かりやすい構成で仕上げてくれます。
また、制作会社ならユーザー目線や業務実態に即した内容を的確に反映させるノウハウも豊富です。社内で作成した場合にありがちな情報の偏りや新旧の混在、表現のばらつき、文字ばかりでわかりづらいといった課題も回避できます。

2.マニュアル作成にかける時間を省ける

マニュアル作成には、情報収集・構成の検討・文章作成・レイアウト調整など、想像以上に多くの工程と時間がかかります。これらをすべて社内で対応するのは大きな負担となり、本来の業務に支障をきたす恐れもあります。業務優先で後回しになり、いつまでも完成できないというリスクもあります。制作会社に依頼すれば、これらの作業を専門スタッフが代行してくれるため、社内の担当者は最小限の対応で済み、業務の効率化が図れます。特に複数のマニュアルを並行して作成する場合や、短期間での納品が求められる場面では、時間を大幅に節約できることが大きなメリットとなります。

3.プロからフィードバックをもらえる

マニュアル制作を専門会社に依頼すると、単なる“作業代行”にとどまらず、プロの視点からのフィードバックを受けられるのも大きなメリットです。たとえば、内容の分かりづらさや情報の過不足、構成の改善点などを客観的に指摘してもらえるため、マニュアルの質をさらに高めることができます。
また、過去の制作事例や最新のトレンドを踏まえたアドバイスをもらえるケースもあり、社内では気づきにくい改善のヒントが得られるのも魅力です。

4.さまざまな媒体で展開してもらえる

制作会社に依頼することで、マニュアルを紙媒体だけでなく、PDFやWebマニュアル、動画コンテンツなど、さまざまな形式で展開してもらうことが可能です。閲覧環境や利用シーンに応じて最適な形式を提案してもらえるため、ユーザーにとって使いやすいマニュアルを提供できます。
また、マルチデバイス対応やアクセシビリティへの配慮など、自社だけでは対応が難しい技術的な要素にも柔軟に対応してくれるのも魅力です。

5.多言語の翻訳も対応してもらえる

グローバル展開や外国人スタッフの増加に伴い、マニュアルの多言語対応が求められるケースが増えています。制作会社に依頼すれば、専門の翻訳者やネイティブチェック体制を活用し、英語はもちろん、中国語や韓国語など幅広い言語への翻訳にも対応してもらえます。また、単なる直訳ではなく、文化や表現の違いに配慮した“伝わる翻訳”を行ってくれるのも強みです。社内で対応が難しい多言語マニュアルも、品質を落とすことなくスムーズに展開できるのは、大きなメリットと言えるでしょう。

マニュアル制作会社の費用相場

マニュアル制作にかかる費用は、依頼する制作会社や内容・ボリュームによって異なります。一般的な費用の目安は以下の通りです。

企画構成
1万円〜
原稿作成
6,000円〜/ページ
ページレイアウト・デザイン
2,500円〜/ページ
図表・イラスト作成
2,000円〜/点
取材
2.5万円〜

なお、上記はあくまで一例です。マニュアル制作を依頼する際は、目的や対象読者、ボリューム、納期などの具体的な要件をできるだけ詳しく伝えることで、より正確な見積もりを得ることができます。

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マニュアル制作会社を選ぶ際のチェックポイント

マニュアル制作会社に依頼する際は、自社のニーズや目的に合った会社を選ぶことが重要です。満足のいくマニュアルを作るために、以下のポイントをチェックして比較検討しましょう。

得意としているジャンル

制作会社ごとに、得意とするマニュアルのジャンルは異なります。たとえば、製品の取扱説明書を多く手がけている会社もあれば、業務マニュアルや社内研修資料に強みを持つ会社もあります。自社のマニュアルの目的や内容に合った得意分野を持つ会社を選ぶことで、伝わりやすく実用的なマニュアルをスムーズに制作できます。
制作を依頼する前に、自社が求める内容に対してどのような分野を得意としているかを確認し、適切な会社を見極めましょう。

マニュアル制作会社の実績

制作会社を選ぶ際は、これまでどのようなマニュアルを手がけてきたかを確認することが重要です。過去の制作実績が自社の業種や目的に近いものであれば、安心して依頼できる判断材料になります。ただし、マニュアルの多くは機密性が高いため、実物を見せてもらえない場合もあります。代わりに、クライアントの許可を得た事例やサンプルを提示してくれる制作会社もあるため、確認してみると良いでしょう。実績から制作物の質や得意分野を把握することが、適切な会社選びにつながります。

対応範囲

マニュアル制作会社によって対応できる業務範囲は異なります。企画・構成から原稿作成、デザイン、イラスト制作、多言語対応、さらにはWebマニュアルや動画マニュアルの制作まで幅広く対応できる会社もあれば、限られた工程のみ請け負う会社もあります。自社でどこまで対応し、どこを外注したいのかを整理したうえで、希望する範囲に柔軟に対応してくれるかを確認することが大切です。

修正回数

マニュアル制作では、初稿の完成後に内容の修正や調整が発生するのが一般的です。そのため、あらかじめ「修正回数の上限」や「追加費用の有無」などを確認しておくことが重要です。制作会社によっては、一定回数までは無料で対応してくれる場合もありますが、回数を超えると追加料金が発生することもあります。納得のいくマニュアルを完成させるためには、修正に関するルールを事前に明確にしておくことが大切です。

費用

マニュアル制作の費用は、内容やボリューム、対応範囲によって大きく異なります。ページ単価での見積もりが一般的ですが、企画構成・原稿作成・デザイン・図版作成・多言語対応など、項目ごとに費用が発生するケースもあります。依頼内容に対してどこまで対応してもらえるのか、どの工程にどの程度のコストがかかるのかを事前に確認しておくことが大切です。

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マニュアル作成を外注する際の注意点

マニュアル作成の外注で失敗しないためには、いくつか押さえておくべきポイントがあります。依頼先を選定する前に、以下の点を確認しておきましょう。

依頼範囲と目的を事前に詳しく定義する

まず、「誰に、何を、どのように伝えたいのか」というマニュアルの目的を明確にし、どこからどこまでの業務を依頼したいのか(依頼範囲)を具体的に整理しましょう。目的(例:問い合わせ削減、操作習熟の迅速化)や、ターゲット読者の具体的な人物像、提供する資料(仕様書、操作対象の製品・サービスなど)をリストアップしておくことが重要です。これが曖昧だと、見積もりの精度が低くなるだけでなく、完成したマニュアルが期待した効果を発揮しない原因にもなります。

制作実績や得意分野を深く確認する

依頼を検討している会社のウェブサイトなどで、過去の制作実績を確認しましょう。特に、自社が作りたいマニュアルと近い業界・製品ジャンルでの実績が豊富かどうかが重要な判断基準です。可能であれば、具体的な制作事例(サンプル)を見せてもらい、品質(分かりやすさ、デザイン性など)が自社の求めるレベルに達しているかを確かめましょう。会社の得意分野が、自社のニーズと合致しているかを見極めることが成功の鍵です。

プロジェクト進行とコミュニケーションの方法を見極める

マニュアル制作は、発注側と制作会社との密な連携がプロジェクトの成否を分けます。契約前の打ち合わせ段階で、担当者の対応は迅速で丁寧か、こちらの意図を正確に汲み取るヒアリング力があるかなどを確認しましょう。また、制作の進め方(スケジュール、レビュー方法、修正の進め方など)について、明確なプロセスが確立されているかも重要なポイントです。円滑なコミュニケーションが期待できるか、信頼できるパートナーとなり得るかを見極めましょう。

料金体系と詳細な見積もりの内訳を比較検討する

料金体系(ページ単価、作業時間単価、プロジェクト単位の一括請負など)が明確であるかを確認します。複数の会社から見積もりを取得し、比較検討することが推奨されます。その際、単に総額だけでなく、「どの作業にどれくらいの費用がかかるのか」という内訳を詳細に提示してもらいましょう。修正回数の上限や、仕様変更に伴う追加料金の規定など、費用に関する取り決めを事前に書面で確認しておくことで、後のトラブルを防ぐことができます。

マニュアル制作会社に関するよくある質問

マニュアル作成の費用相場はどのくらいですか?

マニュアル作成の費用は、ページ数、内容の専門性、イラストや図版の量、デザインの複雑さ、翻訳の有無など、多くの要因によって大きく変動します。一概には言えませんが、一般的な目安として、企画・構成・ライティング・デザインを含む場合、1ページあたり2万円〜5万円程度が相場とされています。ただし、テキスト中心のシンプルなものであればより安価に、高品質なイラストやCG、動画などを多用する場合はさらに高額になります。正確な費用を知るためには、複数の制作会社に具体的な要件を伝えて見積もりを取ることをお勧めします。

制作期間はどのくらいかかりますか?

制作期間も、マニュアルの規模や複雑さによって大きく異なります。例えば、30ページ程度の比較的シンプルな操作マニュアルであれば、1.5ヶ月〜3ヶ月程度が目安です。100ページを超えるような大規模なマニュアルや、内容の調査・ヒアリングに時間がかかる場合は、半年以上を要することもあります。また、制作会社側のスケジュールだけでなく、依頼者側での原稿確認やフィードバックにかかる時間も全体の期間に大きく影響します。着手前に、詳細なスケジュールを確認しておくことが重要です。

依頼する際に何を用意すればよいですか?

制作をスムーズに進めるためには、事前の資料提供が非常に重要です。最低限、以下のものを用意しておくと良いでしょう。
● 製品・サービスに関する資料: 仕様書、設計書、企画書、画面遷移図など。
● 操作対象物: 実際にライターが操作できるよう、製品の現物や、ソフトウェア・システムへのアクセス権。
● 既存の関連ドキュメント: 旧バージョンのマニュアル、関連製品のマニュアル、社内向けの資料など。
● デザインに関する資料: 企業のロゴデータ、ブランドカラーの規定、デザインのトンマナが分かる資料など。
● 専門家へのヒアリング機会: 開発担当者など、仕様について質問できる担当者の連絡先。

専門的な内容でも対応してもらえますか?

はい、多くの専門的なマニュアル制作会社は、特定の技術分野に対応可能です。IT、製造、医療、金融など、それぞれの分野に知見を持つテクニカルライターが在籍している場合が多いです。依頼する際は、その制作会社が自社の業界や製品分野でどの程度の制作実績を持っているかを確認することが重要です。実績が豊富であれば、専門用語の扱いや、業界特有の表現にも精通しているため、より品質の高いマニュアルが期待できます。

まとめ

マニュアルの質は、業務効率やユーザー体験、さらには企業の信頼性にも大きな影響を与えます。とはいえ、マニュアル制作には専門的なノウハウと多大な労力が求められ、社内だけで完結するのは容易ではありません。
マニュアル制作会社に依頼することで、高品質な成果物を効率的に手に入れられるだけでなく、多様な媒体・多言語対応といった高度なニーズにも対応可能です。マニュアルの品質向上と作成業務の効率化を図りたい企業担当者の方は、ぜひ制作会社への外注をご検討ください。

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