ウェルビーイング (Well-being)の意味とは?会社に導入する事でメリットも

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2023年01月30日 配信
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ウェルビーイング (Well-being)の意味とは?会社に導入する事でメリットも

ウェルビーイング (Well-being)の意味とは?会社に導入する事でメリットも
オフィス環境改善・施設管理

働き方改革が進む中、いま注目を集めている概念のひとつである「ウェルビーイング」という言葉をご存じでしょうか。「ウェルビーイング」は、労働者の健康やワークライフバランスを整えるために重要な要素である、という認識が広まりつつあります。また、海外では企業がより良い組織運営を行うために、ウェルビーイングが必要不可欠な要素であると認知されているようです。 今回はウェルビーイングの定義や意味について解説し、日本企業で効果的にウェルビーイングを取り入れるための方法についてご説明します。

そもそも「ウェルビーイング」とは?

ウェルビーイング (Well-being)の意味とは?会社に導入する事でメリットも

ウェルビーイング(Well-being)という言葉を直訳すると、「幸福」「健康」という意味になります。
健康については、1946年に署名された世界保健機関(WHO)憲章 の前文で「健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいう。」と定義されています。ウェルビーイングも、同様の意味合いで用いることが多い言葉です。

もともとウェルビーイングは、社会福祉の分野で利用される専門用語でしたが、近年ではビジネスの場でも使われるようになりました。
特に働き方改革が社会全体で進む現在、企業内の就業環境や組織の在り方について議論する際に「ウェルビーイング」という概念を意識することも多くなっています。

ウェルビーイングの意味・定義

前述のように、一般的には「健康=ウェルビーイング」として捉えられるケースが多いといえます。つまり、ウェルビーイングとは「肉体的・精神的・社会的にすべてが満たされた状態」とも言えるでしょう。
これは、肉体的に疾病を抱えておらず、精神的に幸せな気持ちになれたり、社会的な立場の面でも良い環境を維持できていたりすることを指しています。

ウェルビーイングと混同されやすい言葉のひとつに「幸福」がありますが、幸福とは、恒久的ではなく一時的に「幸せだ」と感じることを表す言葉です。また、似た意味の言葉として「ウェルフェア」という言葉もしばしば使われがちですが、ウェルフェアは「社会的に弱い立場の人を救済する」という意味合いで使われることが多いという違いがあります。

ウェルビーイングの5つの要素・指標(PERMA)

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ウェルビーイングの5つの要素・指標として、「PERMA」がよく用いられます。
PERMAとは「ポジティブ心理学」という理論の発展形で、人間が「幸せである」と感じるためには次の5つの要素を満たす必要があると提唱しているものです。
Positive emotion(ポジティブな感情)
Engagement(何らかの対象への没頭)
Relationship(人間同士の良好な関係)
Meaning(人生の意義)
Accomplishment(達成感)

ウェルビーイングの5つの要素・指標については、もともと欧米を中心に進められてきた研究です。さらに近年は、日本独自の要素・指標に関する研究も進んできています。

注目される「デジタルウェルビーイング」

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また昨今のデジタル技術の発展によって、「デジタルウェルビーイング」についても注目が集まっています。
デジタルウェルビーイングとは、パソコンやスマートフォンをはじめとしたデジタル技術を健全に活用して、ウェルビーイングを目指す考え方のことです。

身の回りに当たり前のようにデジタル技術があふれている現代では、適切でない使い方によって健康を損なうリスクも潜んでいます。便利さだけでなく、健康に悪影響を及ぼすリスクもあることを理解した上で、適切かつ健全に使用することが大切です。

なぜ、ビジネスの場にウェルビーイングが必要なのか

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なぜ、近年ビジネスの場にウェルビーイングの考え方が必要とされているのでしょうか。考えられる3つの理由について見ていきましょう。

働き方の多様化

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ウェルビーイングがビジネスの場で注目されるようになった理由のひとつに、働き方が多様化していることが挙げられます。
近年では従来のように、朝オフィスに出勤して定時まで働き退勤するという画一的な働き方ではなく、個々のライフスタイルに合わせた柔軟な働き方がより重視されるようになっています。
このような「自分らしい働き方」を実現する上で、ウェルビーイングの考え方が注目されているといえるでしょう。

人材が定着する環境作り

日本をはじめとした先進諸国では少子高齢化が進み、労働人口の減少による労働力の不足が重大な問題となっています。一方で企業の求人は全体的に増加しており、人材が減少しているにもかかわらず求人が増え続けている、というアンバランスな状況にあります。
このような採用難の時代に人材が定着する環境を整えるためには、従来のように給与と待遇を引き上げるだけでなく、ウェルビーイングを重視した労働環境を意識することが大切です。

働き方改革の推進

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働き方の多様化にも通じる部分がありますが、国を挙げて働き方改革が推進されるようになったことも、ウェルビーイングが注目されるようになったきっかけのひとつです。仕事だけでなく余暇も充実させる「ワークライフバランス」の実現は、今や企業の重要な経営課題となっています。

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国別の幸福度ランキングが示す、日本のウェルビーイングの現状

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国際連合が2021年に発表した「世界幸福度報告」の統計データより、日本のウェルビーイングの現状をご紹介します。

「世界幸福度報告」によると、2018年から2020年の3年間平均値で、国民幸福度が最も高かった国はフィンランドで、幸福度を数値化した場合7.842だとしています。
一方で、日本は同年のランキングで世界56位、幸福度5.940と先進国の中でも低い結果を出しており、日本においてウェルビーイングはまだまだ浸透していないと考えられます。

企業にウェルビーイングを導入するメリットは?

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それでは、企業にウェルビーイングを導入するとどのようなメリットがあるのでしょうか。 ここでは、ウェルビーイングがもたらす3つのメリットについてご紹介します。

ウェルビーイングのメリット1 健康経営の推進

ウェルビーイングを意識した経営は、従業員の健康を経営課題のひとつと捉える「健康経営」にも直結します。
従業員が健康な状態で日々の労働に従事できる環境をえることは、企業全体の活力向上にもかかわるといえるでしょう。

ウェルビーイングのメリット2 離職率の低下

ウェルビーイングを重視した経営によって従業員の多様な働き方やワークライフバランスが実現し、離職率の低下を達成しやすくなると考えられます。
加えて、「ウェルビーイングに積極的に取り組む企業である」という前向きなイメージが企業のブランド力を向上させ、優秀な人材を確保することにもつながります。

ウェルビーイングのメリット3 生産性向上

ウェルビーイングを意識した環境で業務を行うことで心身が安定し、従業員一人ひとりが仕事にやりがいを感じ、意欲をもって仕事に取り組めるようになると考えられます。
結果的に組織全体の生産性が向上するという効果が期待できるでしょう。
環境の改善方法としては、「バイオフィリックデザインの導入」などが挙げられます。

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