CASE 導入事例

vol.21 
株式会社エム・シー・ファシリティーズ/
執務エリア

vol.21 株式会社エム・シー・ファシリティーズ/執務エリア

三菱商事グループのファシリティマネジメント業務を担う株式会社エム・シー・ファシリティーズが創立70周年を迎えオフィス改革プロジェクトに着手。設立以来、より良いオフィス環境の創造に努めてきた企業が自社の執務エリアをリニューアルするにあたりテーマを『Well-being(ウェルビーイング)』とし、COMORE BIZ(コモレビズ)を導入しました。コモレビズを採用した背景や導入後の率直な感想などをオフィス改革プロジェクトメンバーの江尻宏太氏と赤羽優莉佳氏にお伺いしました。

 

貴社の事業概要を教えてください。

江尻氏 当社は三菱商事のグループ会社として、三菱商事が持つオフィスや厚生施設等の運営管理を中心に行っております。オフィス移転やレイアウト変更のコンサルティングから、インフラ管理、防災用品や備蓄品、事務用品の販売など細部に渡ったサービスを提供しています。
昨今、オフィスを取り巻く環境が大きく変化している中でのファシリティに関する経営課題の解決に向けて、これまで培ってきたノウハウと創造性でサポートしております。

コモレビズを導入した背景を教えてください。

赤羽氏 創立70周年を迎えて、オフィス改革プロジェクトを進めており、その一環です。推進にあたり、まず実施したのが社員へのアンケートです。オフィスに求める機能や空間などを集計した結果、「植物による緑」「癒し」「遊び心」「リフレッシュできる休憩スペース」などの声が多く、これらの要素を合わせてプロジェクトのテーマを『Well-being(ウェルビーイング)』としました。
そこで、実際にWELL認証を取得している企業やウェルビーイングに力を入れているオフィスの見学をおこなったところ、バイオフィリックデザインが社員に与える影響力を強く感じたのです。このような経緯から、いち早くバイオフィリックデザインでオフィス空間の改善に取り組んでいるコモレビズに興味を持ちました。

江尻氏 現オフィスに移転して4年程度ですが、社員同士のコミュニケーション強化をテーマにフリーアドレスの導入や生産性の高まるようなオフィス環境を整えていました。社員からも概ね好評でしたが、コロナ禍による働き方の見直しを経て、改めてアンケートを取ってみると、いかに多くの社員が以前よりも癒しや緑を求めているかが分かりました。
そこで、今回のリニューアルではウェルビーイングの要素をより強化しようと思ったのです。

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江尻 宏太 氏
バックオフィスサポート本部
コンサルティング事業部

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採用の決め手になった理由は?

赤羽氏 コモレビズは、ただバイオフィリックデザインを提供するのではなく、エビデンスに基づいた提案が強みだと感じました。私自身、大学時代に都市緑地の勉強をしていたので、バイオフィリックデザインに関する知識は持っていましたが、オフィスで効果を発揮する緑視率のパーセンテージやストレス軽減効果のある植物の種類など、研究結果に基づいた様々なデータを見て感心したのが採用の理由です。

江尻氏 正直なところ話を聞くまでは、そのエビデンスがどれだけ説得力のあるものなのか疑問を持っていましたが、コモレビズの担当者からの話を聞き、実証実験の正確性に納得できました。コモレビズを導入後、ある程度の結果が得られれば、当社のパートナーとしてグループ会社にも展開できるのではと先を見据えられたのも理由のひとつです。
営業目線でコモレビズのエビデンスを見たとき、他社と差別化できる武器になりうると考えました。

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赤羽 優莉佳 氏
ファシリティマネジメント本部
オフィスマネジメント部

導入した場所とその内容を教えてください。

赤羽氏 バイオフィリックデザインが社員にどのような効果を与えるのか分かりやすく判断したかったため、執務エリアの一部にコモレビズを導入しました。造作からお願いしたビッグテーブルはコミュニケーションが取りやすいよう多角形のデザインを提案してもらいました。
できるだけ植物の印象を強く見せ、インパクトのある空間になるよう、コモレビズの担当者と相談しながら植物の配置にはこだわりました。

ビッグテーブルにはスピーカーを内蔵してハイレゾ自然音も取り入れています。音が朝昼夜で移り変わるよう提案いただき、 午前中はモチベーションが上がるような明るめの鳥の声、昼以降は集中できるような静かな落ち着いた音、夕方は水や鈴虫の音など、これまでとは印象を変え、定時に向けて帰宅を促すような音にし、時間と音で細かく設定を決めて、人間の体内時計を刺激するようにしています。
加えてアロマも採用しました。プロジェクトメンバー全員で20種類以上のサンプルを試して、グレープフルーツ、ベルガモット、カモミールなどをブレンドしたさっぱりとした香りのアロマを導入しました。

江尻氏 赤羽も申し上げたように、バイオフィリックデザインが社員にどのような効果をもたらすのかを確認したく、コモレビズが提案するサービスをフルパッケージで採用しています。既存の執務エリアの一部にフルサービスを凝縮して導入することで、より効果が期待でき、社員のエンゲージメントと生産性の向上を図りたいと考えました。

他に、こだわった点としてはインパクトが出るような空間にすることです。グループ会社での導入実績が少ないバイオフィリックデザインの導入ということで、リニューアル後に視察や見学が入るのを見越し、一見して大きく変化したオフィス空間を提示したくインパクトを重視しました。

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導入後の社内の反応はいかがですか?

赤羽氏 導入後に社員アンケートを取ったところ、植栽に関しては「緑が美しい」「デスクに座った際、視界を遮るのがパーテーションではなく植物なのが良い」「フェイクよりも、リアルな植物のほうが癒される」などの意見が多かったです。ハイレゾ自然音に関しては、「音があるほうが集中できる」「休憩中に音が聞こえてくると気分転換になる」「夕方に音が変わると定時を意識して仕事ができる」など、プロジェクトメンバーがこだわった点が社員に伝わっている結果で満足しています。
アンケートだけでなく、コモレビズを導入したエリアに社員が自然に集まっているのを見ると、導入は成功だったなと感じますね。

江尻氏 狙い通り、グループ会社から多数の見学がありました。やはり、ビッグテーブルの植栽には「これ、リアルですか!?」と驚きの声が多く、インパクトを狙った私たちの思いは見事、反映されたといえるでしょう。費用対効果の点から見ても意義のあるものだと思っています。

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コモレビズに対する期待や要望はありますか?

赤羽氏 プロジェクトメンバーはコモレビズの効果について知識がありますが、オフィスを活用する社員にもその情報を共有できるシステムがあると良いなと感じました。例えば、「この席の緑視率は〇%」などが分かると、モチベーションがより上がるのではと思います。そして、個人的な意見ではありますが、植物好きとしてはストレス軽減効果のある植物だけではなく「集中力に効果がある」など、さまざまなエビデンスを研究していただければ、もっと面白くなるのではないでしょうか。

江尻氏 今回、ショールーム化したオフィスにグループ会社からの見学を積極的に受け入れています。グループ会社の中でオフィス環境の見直しが推進された際に、バイオフィリックデザインの導入が選択肢のひとつになることを期待して、多くの社員に見てもらえたらと思っております。そのときは、パートナーのコモレビズと共にウェルビーイングな環境づくりを進めたいですね。

※本事例に記載の情報は初掲載時(2022年3月)のものです。

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名 称:株式会社エム・シー・ファシリティーズ
住所:東京都千代田区丸の内2-2-1
ホームページ:
https://www.mcfa.co.jp/